《Prosthetic》

・テキサスチェーンソー(ビギニング含む)感想



あまりにも暇だったのとツタヤが半額セール中だったので借りてきて見ました。
なんだか今更だなって思うけど感想書きます。終わりが見えない。


結論から言うと、非常に面白かった。何故今までこんな映画をスルーしていたのか、そしてそんな自分が嫌になるほど良い娯楽映画だった。

何がそんなにいいかって言うとキャラクターだ。これに尽きる。
この映画には二人のキチガイが出てくる。一人はジェイソン、フレディ、ブギーマンに並ぶほど有名なレザーフェイス
もう一人は本家”いけにえ”には居なかった(父親として考えるなら本家にも居たが、インパクトが格段に違う)保安官、ホイト・ヒューイットだ。

俺は実際にこの映画を見るまで、この映画を「レザーフェイスが大暴れする映画」だと思っていた。まぁ外れちゃいないのだが。
しかし、実際に蓋を開けてみるとホイトが居た。
俺は1目でこのリー・アーメイ演じるホイトに心を奪われた。「なんて素敵なキャラなんだ!」と。
気に食わない者は即座にショットガンで撃ち殺す。死体をサランラップでくるむ。捕まえた若者に腕立て伏せをさせながら棍棒でシバく。等等。
理不尽さ、暴力性、粘着質で嫌らしい性格が極めて高いレベルで混ざり合っていた。


一方、このテキチェンは、ホイトばかり目だって、本家に比べてレザーフェイスが映っている時間が短いことが時折不満にあげられるそうだが、俺は全然気にならなかった。
魅せ方が上手いおかげで、少ない時間でレザーフェイスの魅力をめいいっぱい表現していると思ったからだ。
ビギニングにて、ホイトが主人公チームを助けに来た(厳密には違うが)世紀末な暴走族の兄ちゃんにやられそうになったときに、満を持してホイトの「トーマス!来い!」の声で現れ、兄ちゃんの胴体をチェーンソーで真っ二つにしたときや、モンティ叔父さんの声で重い鉄の扉を軽々開け放って出てくる時などもう脳汁全開だった。
なんていうか、最後の切り札的な見せ方が気に入った。暴走族の5,6チームぐらいは壊滅させられそうな頼りがいがあった(実際無理だろうけど、、、)。
しかしどこか漂う無邪気さ、子供っぽさもよかった。ホイトと違ってなんだか友達になれそうな感じがするのである。
一緒に追いかけっことかしたら凄く楽しそうである。追いつかれたら終わりだけども。


本家のファンに聞かれたら「お前眼ん玉おかしいんじゃねえの?」って言われそうだが俺は本家よりこのテキチェンの方が面白いと思った。
本家はやかましくて陰湿で何だか精神に訴えかけるような怖さでずっとイライラしてた。
でもコレを機にもう一回見てみるのもアリかなぁ。