片膝の汚れ

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架神さんとこから持って来ました。めちゃくちゃ腹立つ、、、。



ヒルズ・ハブ・アイズ感想


こないだ見たので感想。「サランドラ」のリメイク版。
主人公一家は銀婚式を迎える父母、姉、弟、妹そして長女の旦那とその赤ん坊の6人。彼等は両親の銀婚式の為に、車1台+牽引式のトレーラーハウスで砂漠を縦断中だった。しかし途中に立ち寄ったガススタンドの店主に教えられた近道を使った事により、彼等は人喰いの殺人鬼一家に襲われる事になる、、、。
という話で、ストーリーはそこらのホラーによくあるもの。
この映画の特徴的なところは、殺人鬼一家が放射能汚染のひどい地域で育った奇形児達の集団であるというところ。
ガススタンドの店主が一家の親なのだが、過去にこの地で核爆弾の起爆実験が行われる際に、米政府から立ち退きを要求されていたが、彼は立ち退く事を拒み、彼(とその妻)以外の住民が離れた後もその地に住み続けた。結果として実験は決行され、周囲には核爆弾による無数のクレーターが出来、その地域一帯は放射能で汚染されることになった。
店主は一家の未来を憂いており、半ば仕方なしに旅行者達をハめ、一家の餌にしてきた。


この核実験の設定は、この映画のキモとなっており、作中にも米国への痛烈な批判が随所に差し込まれる。
冒頭も米国が行ってきた過去の核実験の映像と、ベトナム戦争中に撒いた枯葉剤の影響で生まれた奇形児達の写真が交互に流され、非常に陰鬱とした気分になる。ちなみにこのシーンと設定のせいで揉めて、本国では配給会社が変わり、日本では公開が延期され、TSUTAYAはDVDを店に置く事を拒否(w)した。そのせいで日本では他のレンタルビデオ屋で探すか、DVDを買うしか見る手段は無い。


こっから感想。
もう、、、ほんっとうにこれしか出てこなかった。


ダグ(長女の旦那)かっっっっちょえええええええええええええ!!!!!


彼はイケメンだが、典型的な共産党員でビジネスマンで義父に頭が上がらないマスオさんのヘタレだ。
しかし、中盤、愛する家族を殺され、愛娘を拉致られ覚醒する。
序盤のヘタレっぷりを掻き消すブチ切れっぷりで殺人一家をブチ殺していく(主に油断を誘い、不意打ちするのだが、、、そして本人もウカツなのだが、、、)。
本気を出した大人は本当にカッコイイ。
この映画は結局子供達とダグでメンバー固定されるのだが、他が子供という事もあって、ちゃんと大人のダグがカッコよく描かれている。
他のホラー映画(と言っては語弊があるな、カテゴリとしてのホラー映画だな)の大人というものは往々にしておっちょこちょいで自分勝手でマヌケな死に様を見せる。しっかりしてるのは最後に生き残る美女、イケメン、黒人くらいなもんで、そんな彼らも常識で考えるとウカツ。
しかし、ダグは主人公サイドで最も頼れる立場の人間だ。
当たり前だ。他は子供しか残らないのだから。
そんなダグを、当たり前にカッコよく描いてくれている。そんな当たり前な点がとてもとても良い。
頼られるべき大人が大人としての実力を発揮し、状況を打開していくさまは見ていて心が躍る。幸せになる。
本当にそれだけだ。これが言いたくて感想書いたのだ。まとめも何も要らん。

ダグばっか褒めちぎったが、子供達も良い味を出している。トレーラーハウスを丸々爆弾に変えたりとかいろいろハシャギすぎだw


結局ダグの感想しか書かなかったが、彼にはそれだけの魅力がある。俺は是非彼に義兄になってほしいね。
しかし俺には姉は居ないのだった、、、。